ValoreLog

ある朝の出来ごと

昨日までの肌寒さから一転、急に気温が上がり今日は20℃を超える陽気に。

それでも朝晩は冷え込み、ひとけた台まで一気に下がるのだから、
この冷涼な土地が育む今が旬のアスパラはひと際美味しくなるはずだ。

出始めの今が最も美味しいアスパラは、是非早い時期に食して欲しいと思う。

終わりかけのものは、どうしても細く筋張ってくるので
今のこの出始めの柔らかく太いものを是非。

毎日の日課になっているアスパラ畑に足を運んだある朝。
いつも通り山積みのコンテナから自分好みのアスパラを選り分けていると、
畑の主に声を掛けられる。

「珍しいもの見せてあげる」
と言って案内をしてくれた。

『え、何なにナニ!?』
と、好奇心たっぷりに後を付いていくと、なんとそこには
まだ毛が湿っていて産まれたばかりの子ギツネが。

d0109042_17282541.jpg


なんでも、アスパラを採っていると隣の麦畑でカラスが何匹も辺りを旋回していて、
いつまでも騒がしくしているので、目を向けるとこの子がいたのだそうだ。

カラスはどう猛なところがあって、これくらいのサイズだと平気でさらっていって
しまうらしく、追い掛け回したり口ばしで突いたりしていたという。

そして間一髪、無事保護をしたところに私が現れたというわけだ。

普段は収穫前の畑のものを食い荒らすなどの悪さをするが故、農家さんの間では
厄介物と煙たがられるキツネだが、さずがにその状況では不憫に思えてしまう。

自然界では親子で一緒にいることが多いのだが、周りには親らしい影はなく
この子ギツネだけが単独でさまよっている姿は、誰が見ても可愛そうに映るだろう。

そして、後日この子ギツネは里親になってくれる方が現れたようで、少しの間
面倒を見てもらい、後々山に帰されるそう。

とりあえずはひと安心。
[PR]

# by valore-saida | 2017-05-28 20:25

今が旬です!

Valore staffの荒木です。


つい先日まで寒い~まだまだ春は来ないのか?!なんて思っていたら、
あっという間に、初夏の季節になってしまいましたね。

この時期、ご予約の際に、
「アスパラが食べたいのだけど、もう始まっていますか?食べれますか?」と
言うお客様の声が多数あります^^


シェフの毎朝の日課である水汲みに、プラス、
太陽いっぱい浴びて育ったアスパラの朝採りが今年もいよいよ追加。


d0109042_10522799.jpg



始まっていますよ~♪
味も見た目もとっても立派な露地のアスパラガス。


私も早速賄いで、ゆで上げ&ソテーしたアスパラを頂きました!
しかも丸々一本。
ほんのちょっとの塩とオリーブオイルという、超シンプルな味付け。
それがアスパラの甘みをぐ~っと引き出していて、美味しいのなんの。
思わず一本丸ごとかぶりついちゃいました。


これを食べてしまうと、ホントにほかのアスパラが食べられなくなってしまうのも同然。
皆様が毎年このアスパラを楽しみにしているのが、十二分に伝わってきます。


そんな中、先日こんな出来事がありました。


おまかせコースのご予約の際に、
なんと「アスパラが苦手で・・・」というお客様が・・・。


食材の中で、今何が一番旬で、何が美味しいのかって言ったら、
アスパラですっ!!

それ以外思いつきません。


そんなアスパラを外した料理なんて、シェフの料理ではなくなってしまうし、
このアスパラを食べられないなんて悲しすぎます。


しかしお客様。
「いや、せっかくなんで、出してください!聞かなかったことにしてください!」と。


ホントに良いんですか?大丈夫ですか?
でもここのアスパラを食べて、本当の味を知ってほしい!なんて思ってしまった私。

そんな訳でいらっしゃったお客様。


前菜にはグリーンアスパラ。
メインの付け合せにはホワイトアスパラが、それぞれ丸々1本。


終始笑顔のお客様でしたが、ちょっと心配に思いながら料理は全て終わりました。


デザートが終わって最後。
「とても美味しかったです!今まで、苦手なものが沢山あって、
本当は食べられないかと思いました。
でも、ここでは全て食べれました。来てよかったです。
アスパラって、こんなに美味しいんですね!
知らなかったです。全部克服できました!」

と大満足だったようで^^


初めて食べたものが、たまたま口に合わずに、
そこから苦手食材になったり、食べず嫌いになったり。
その食材に対するエピソードは人それぞれあるかと思います。
だから、トラウマや好き嫌いがある。

でも、やっぱりうちのお店で出している食材は全て、
愛情を注がれて人の手で、ゆっくり時間をかけて立派に育てられ、
一つ一つの食材にも、育ててくれた生産者の方にもドラマがあって、
雨や風や暑さに耐えてきた、自生や野生達にも命があって、
だから他ではこの食材は食べれないけど、
ここでは美味しくて食べれる!なんて言葉を聞くと、とても嬉しく思います。


今まで敬遠してた食材がもしあるのなら、
ちょっとだけでもいい、ここで挑戦してみてほしいです^^


やっぱり駄目だった・・・でもいいんです。
それでも、もしかしたら考え方が変わるかもしれないのです。


現に、私も苦手食材はここでほとんど克服しました!

・・・あれ?話がちょっと脱線しちゃいましたね。


他とは一味もふた味も違う、朝採りの露地アスパラ。
今年も6月の中旬ぐらいまででしょうか。
是非、お早めに!食べにいらしてくださいね!


今日も皆様の笑顔が見れますように!
[PR]

# by valore-saida | 2017-05-22 10:52

大地の恵み

Mrs.Saidaです

先週、時間を見つけてシェフと一緒に山菜採りに行ってきました!

少し山あいを歩けばその辺に普通に生っているのも有れば、
ある意味命がけの場所もあり、(本当に危ないです)それはそれは
貴重な体験をしてまいりました。

d0109042_1834642.jpg
d0109042_18344518.jpg
d0109042_18351013.jpg


こごみ、タラの芽、行者ニンニクetc...
いろいろな山菜達が顔を出しています!

そうしていくつかのポイントを周っていると、
どこかパワースポットを感じさせるような場所もあり、
普段の日常では感じることのない様な発見も。

d0109042_18543052.jpg


たった数時間ではありましたが、
たくさんの刺激と、感情が芽生えました。

普段なにげなく山菜を口にしておりましたが、
自然の物をいただくと言う事が本当に大変なことなのだと
改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

ですが、今回紹介した山菜の収穫はほぼ終わりの時期に・・・

でも、山菜は旬がずれてくるので、採れるものは変わってきます。
次はウド、ワラビあたりかな。。。

そして、ついに美瑛の初夏の風物詩、旬のアスパラが始まりました!!
[PR]

# by valore-saida | 2017-05-17 18:38

命の大切さ

ご無沙汰しております。
バローレスタッフの小林です。

今月の大イベントであった10周年には、お忙しいなか
沢山のお客様が足を運んでくださいまして大変感謝しております。

私は3年という短い期間ですが、このお店に携わらせていただきました。

10年の半分にも満たないので、たった3年かと思われるかもしれませんが、
自分自身ではたった3年とは思いません。

この3年間、今までの人生で一番色々な出来事があり毎日が濃い日々でした。
もちろん辛く苦しく寂しい出来事も多く存在しましたが、その中でも訪れる嬉しい楽しいという
気持ちがやりがいとなり、私の心を支えてくれていたように思います。

特に厨房からホールにいった際に、笑顔で挨拶してくださる方や
気さくに私に声をかけてくださる方など。

私の事を覚えて下さっていることに毎回ご挨拶するたび、
嬉しい気持ちとともに感謝しております。ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。

さて、この間のお休みを利用して以前からお邪魔させていただいてる
酪農家さんのところに研修させていただきました。

着いてみると、お話では伺っていたのですがそこには仔牛が2頭いました。
前回行った際は、母牛のお腹の中にいた赤ちゃんが産まれていたのです!

d0109042_7214796.jpg


ものすごく小さく、細い足で一生懸命立っている姿にとても感動しました。

すごく跳び跳ねたりと元気な子牛たちはずっと見ていても飽きないくらい愛おしかったです。

そして、仔牛は体調を崩してしまうと、数日で命を落としてしまう危険性があるということを聞きました。
そのため、子牛がした糞をきちんと確認する必要があるそうです。
一つ一つ異変がないか小まめにチェックして、少しでも早く変化に気づいてあげることが、
とても大切なのだとおっしゃっておりました。

そんな生まれたての子牛たちにミルクをあげさせてもらいました。
生後一週間の仔牛だというのに、かなりの力強さに驚きました。

力が強くきちんと固定させることが大変で上手に飲ませることが難しかったです。
そして生後1ヶ月の牛は、吸う力加減がわかっているそうなので飲ませるのもスムーズに飲んでくれました。
ミルクを飲み終わったあと、口に手を入れてみると、手を吸ってくれてなんとも言えない気持ちよさがありました。笑

牛の出産について、自分自身TVや写真などでしか拝見したことがなく、
想像では人が手を貸して子牛を引っ張って出産するという勝手なイメージがありました。
しかし、お話を伺ってみるとここでの出産は想像していたものとは違いました。
母牛が自分の力で、仔牛を出産すると言うのです。

そこで疑問、母牛が自分で出産できるのになぜ、人間が引っ張って出産する映像をよく見るのだろうかと。
その理由は、毎日牛舎に繋がれたまま身動きができず過ごしている牛が多くを占めている。
そのような牛には筋力もあまりないので、自分では産む力がないのだそうです。
そのため、人が引っ張って出してあげないと無事に出産することができないということでした。
それに比べて、放牧している牛は自由に歩き回ることが可能なため、必要な筋肉もきちんと付いて
自分の力で産むことが可能になるのだそうです。

同じ牛でも育っている環境によって、こんなに差がでてしまうのかと。
人間がどれほど牛の本来持っている力を潰してしまっているのかと少し寂しくなりました。


よく捨て犬、猫や人間の都合で飼うことができず保健所行きになってしまった動物などが
世の中には数えきれないほど沢山いると耳にしたことがあります。

私が実家で飼っている愛犬も生後3か月後にごみ捨て場に捨てられていた犬でした。

動物の命も、人間と同等の重みのあるものであるということを今一度確認したいと思いました。

あと数日で5月に突入します。
去年、GWに降った雪は今年も降るのかなと不安がありタイヤを変えられずにいます。笑   


ぜひいらっしゃる際はお気をつけていらしてください!
[PR]

# by valore-saida | 2017-04-29 07:21

御礼

Valore staffの荒木です。

先日迎えた10周年、沢山の方々に沢山のお祝いをしていただきました。
本当にありがとうございました。

このお店の立ち上げ以前から、才田夫妻、Valoreに携わり、
人生の約半分のほとんどの時間を過ごさせて頂きました。

まだまだ未熟者の私が何か語れるような人間ではないですし、
うまく言葉にできない私ですが、
少しだけ私の想いを書くことをお許しください。

才田夫妻に出逢って十数年間、私はそこで、

嬉しい

楽しい

感謝

悲しい

寂しい

辛い

苦しい

逃げたい

怒り

驚き

無念

罪悪感

悔しい

後悔

切ない

幸せ

嫉妬

勇気

不安

信頼

感動

全ての感情を知り、感じ、日々を過ごしてきました。

それは決して一人では持てない感情、
才田夫妻をはじめ、沢山のお客様や、ここに関わる沢山の人たちと出逢えたことで
感じることができた何事にも変えがたい経験であり、
一言では言い表せない色んな気持ちが今、私の中を渦巻いています。


才田シェフが一番に大切にしている、

「相手を想うこと。そうすれば必然と気持ちがそこに入る。」

シェフの作る料理には、目には見えない、

その人を想う「気持ち」が入っているのです。

いつもは料理を持っていき、丁寧に説明をし、
「説明」という付加価値をつけたところで食べていただいています。

もちろん、その説明で、

「なんか凄い美味しそうに説明してくれるよね!早速頂こう!」

なんて言われたり、

その料理ができるまで、どんな工程で、
どれだけ時間をかけたかなんて話をすれば

「そっか、そんな苦労があったんだね」

とお客様は理解をしてくれます。


でも、今回の10周年のイベントでは、ある物語にそって料理が登場し、

シェフからは「料理の説明は一切しないで欲しい。聞かれてもそこは流してね。」と。

そして今回は説明をせず、

食べて、

考えて、

感じる。

私たちサービスの言葉なくしても、
シェフの料理を一口食べただけで、伝わる方には伝わるのです。


私たちサービスがどんなに上手いことを言っても、どんなに下手なことを言っても、
食べただけで伝わるのです。

どんな気持ちで、どんな想いでこの料理をつくったのか・・・
「相手」の「心」を想うこと。



私は40歳を前にして、

「口は災いの元」

たった一言で全ての状況が一変してしまうことを知り、
全く未熟である自分に気づかされました。

そんな私を、
沢山支えてくださり、
沢山叱ってくださり、
沢山勇気を元気をくださり、
沢山逢いにきてくださり、
沢山笑顔をくださり、

本当に本当に本当にありがとうございます。

私が一スタッフとしてここにいて、皆様の人生のほんの一部に関われたこと、心から感謝します。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


追記 イベントが終わった次の日、シェフは私たちをねぎらい賄いを沢山作ってくれました。

    十数年前に一緒に働いていたお店で、
     キッチンの誰が作ったのか知らずに賄いを食べていたときのこと。
    今日の賄いは凄く美味しいなって思って、誰が作ったのか聞いたとき、
    それはいつも才田シェフの作った賄いだった。
    
    私にとって、才田誠シェフの料理はやっぱり世界一だー!!!
    
    

d0109042_20535073.jpg

[PR]

# by valore-saida | 2017-04-23 20:53